格安SIMの楽天モバイルを利用することによって、月々のスマホ代金を大幅に削減することができました。以前よりmineoやIIJ、DMMモバイルも利用していますが、コスト面でみるとどれも素晴らしく、docomo、au、Softbankのキャリアに戻ることはなかなか考えられなくなりました。
楽天モバイルの料金プランについての解説記事です。
格安SIMでも「10分話し放題プラン」は存在するのですが、やや割高の印象なんですよね。現在1,600円の月々プランなのですが、850円(税別)なので、これを契約してしまうと、2,500円程度になってしまい、スマホ代金は1.5倍になってしまいます。
LINEやskype、Facebook Messengerなどのメッセージアプリを活用しているので、知人や友達、家族との連絡でスマホの電話通話をすることが減りましたね。
そんな中でも、どうしても電話をかけなければならない場面があります。公共機関、例えば役所への問い合わせであったり、外食する際に予約を取ろうと、お店に電話をすることなど、私の生活範囲内で電話をかける時は、主に「固定電話」への電話が多いのです。
お店の予約などは、5分以内の電話が多かったりしますが、役所などへの電話はたまに20分を超えたりするなど、予想外な時もあったりします^^;
あまり電話通話はしないが、従量課金されるコストを少しでも抑えたい人向けに本記事で、解説したいと思います。
050番号のIP電話は通話料金が安い
050アプリと呼ばれる、インターネット回線を利用した通話アプリになります。スマホの電話番号とは別に「050」から始まる電話番号を持つことができるアプリになります。
050アプリのメリット
通話料金が安いのが特徴です。050アプリを利用する大半の人は通話料金を抑えるために利用しているのではないでしょうか?
また、050の番号をもらえることができるので、電話番号を2つ持つことができますね。もちろん、着信も受けることができます。050アプリは複数の事業者がサービスを提供していますが、アプリによっては、留守電で録音してくれるサービスなどを無料提供してくれています。
また、050番号同士であれば、例外を除きほとんどの場合で無料です。お店の番号で「050」と書かれている番号であれば、050アプリから電話をすると、だいたいは無料です。
050アプリのデメリット
050アプリから電話をかければ、当然着信番号には、「050」から始まる番号が表示されます。普段利用しているスマホの番号を着信表示させることはできません。友達にいきなり050アプリから電話をかければ、「知らない番号からかかってきた」となってしまうので、注意が必要です。
またインターネット回線を利用した電話になるため、通信状況が悪い場合は通話品質が低下する恐れがあります。
Wi-Fi環境であれば問題ないと思いますが、モバイル通信の場合、特に格安SIM利用で、お昼時の混み合った時間帯に利用すると、通話品質が悪くなる可能性があります。
インターネット回線を利用した通話ということなので、モバイル通信の場合は、容量を消費しますね。とはいえ、そこまで心配するほどのデータを消費はしません。電話だけど、ネット回線を利用しているんだ、ということですね。
110や119などの緊急電話や0120から始まるフリーダイヤルにかけることができないことがあります。こちらも注意が必要ですね。
050アプリの比較。オススメはSMARTalk
050アプリもたくさんあります。機能面や価格面で違いがありますが、結論としては、SMARTalkアプリが良いです。
事業者 | アプリ名 | 基本料金 | 固定電話へ | 携帯電話へ |
NTTコミュニケーションズ | 050 Plus | 300円 | 8円/3分 | 16円/1分 |
楽天コミュニケーションズ | SMARTalk | 0円 | 8円/30秒 | 8円/30秒 |
ブラステル | 050 Free | 0円 | 8円/3分 | 13.5円/1分 |
ケイ・オプティコム | LaLa Call | 100円 | 8円/3分 | 8円/30秒 |
ジーエーピー | G-Call050 | 280円 | 8円/3分 | 16円/1分 |
主要アプリの比較表を作りました。価格は税抜きです。
まず大きいのは基本料金が有料か無料かといったところですね。基本料金は毎月かかってきますので、なるべく0円のものを選びたいところです。
また料金表で、3分でいくらとなっていたり、30秒でいくらとなっていて、少し見づらいですね。これは課金のタイミングによる表記なので仕方がないんですよね。8円/3分という料金は、通話時間が1分だろうが、2分だろうが、8円かかりますよということなんですよね。
分かりづらいので、単価を整形した表が下記となります。
事業者 | アプリ名 | 基本料金 | 固定電話へ | 携帯電話へ |
NTTコミュニケーションズ | 050 Plus | 300円 | 2.66円/1分 | 16円/1分 |
楽天コミュニケーションズ | SMARTalk | 0円 | 16円/1分 | 16円/1分 |
ブラステル | 050 Free | 0円 | 2.66円/1分 | 13.5円/1分 |
ケイ・オプティコム | LaLa Call | 100円 | 2.66円/1分 | 16円/1分 |
ジーエーピー | G-Call050 | 280円 | 2.66円/1分 | 16円/1分 |
今回の主眼は、携帯電話への料金よりも固定電話への料金です。そういう意味では、SMARTalkをオススメしておきながら、最も高い料金となっています^^;
050 Freeは最も安いのですが、事業者がブラステルという会社でして、知名度を考慮した結果です。またアプリの使い勝手もSMARTalkが使い安い点も大きいです。
050 Freeはプリペイド式なのが特徴です。他のアプリは通話した分を後ほど請求されます。
楽天モバイルの標準で利用できる、「楽天でんわアプリ」通話料金は10円/30秒です。なので、楽天でんわアプリは20円/1分となります。050アプリのSMARTalkは16円/1分なので、実のところ、そこまで安くはなりませんね^^;
またデータ通信を利用することや、インターネット電話ということを考慮すると、楽天でんわ一本でいいかもしれません。それでも、SMARTalkと楽天でんわでは、SMARTalkの方が確実に安いことは確かですね。
LINE Outがすごすぎる
LINEを使っている方は多いと思いますが、LINE Outをご存知でしょうか?私は知りませんでした。050アプリではそこまで節約にならないので、他に何か節約できないものかとたどり着いたのが、LINE Outです。
LINE Outの料金
LINE Outはプリペイド式・基本料金0円となっています。また課金方式が2種類あります。コールクレジットタイプか、30日プランのどちらかです。30日プランは30日という使用期限ありますが、コールクレジットよりも少し割安になるタイプです。コールクレジットタイプは期限が180日(約半年)なので、コールクレジットタイプがオススメです。
固定電話 | 携帯電話 | |
コールクレジット | 3円/1分 | 14円/1分 |
30日プラン | 2円/1分 | 6円/1分 |
コールクレジットは1分3円で固定電話へかけることができます。基本料金0円なので、これはお得です。またコールクレジットは120円から購入することができます。120円購入で、通話40分ですね。安いですね。
LINE Outとは?
LINE Outも050電話同様に、インターネット回線を利用した電話サービスとなります。IP電話になりますね。
LINE Outのデメリット
050電話同様と書きましたが、明確に異なる点があります。それは、電話発信専用ということです。それゆえに、電話番号を持ちません。
発信先での表示ですが、「非通知」であったり「通知不可能」と表示されることがほとんどです。このデメリットを問題ないという方には非常にオススメです。
LINE Outの通話が無料になることがある
電話番号を入力すると、「無料通話/お店」と表示される場合があります。
新宿区役所の電話番号を打ったところ、「無料通話/お店」と表示されました。区役所がお店?という疑問はありますが、電話が無料でできちゃいます。無料通話店舗が全国に約650万店舗あります。(2019/1月現在)
ただし、無料の時間は10分までとなっています。10分をすぎると自動で電話が切れる仕様になっています。
10分以上の通話が予測される場合は、有料クレジットを購入したとしても、無料通話となってしまい、10分以内に電話が切れます。つまり有料クレジットを利用することはできません。
「無料通話/お店」の表示がない場合は、料金プランどおりです。
何店舗か固定電話を調べて、無料になるか検証しましたが、かなりの数が対応していました。逆にお店の固定電話で、無料にならない方を見つける方が難しいくらいでした。
区役所、郵便局、コンビニ、居酒屋など多くの固定電話で無料でした。
通話クレジットを購入し、電話番号を打ってかける際に、無料がでればラッキー程度に考えましょう。
LINE OutとLINE Out Freeについて
「LINE Out」と「LINE Out Free」という2種類が存在します。今まではLINE Outを解説してきましたが、LINE Out Freeというサービスもご紹介しておきます。
LINE Out Freeは、電話をかける前に広告動画を見れば、無料でかけることができるサービスです。
素晴らしいサービスに聞こえますが、私はあまりオススメしません。
- 固定電話へ3分、携帯電話へ1分
- 一日5回まで
- 広告動画は30秒程度
- 動画終了後に電話がかかる
といった仕様になっています。
通話可能時間が短いというのもかなり使いづらいのですが、それ以上に動画30秒というのがかなりつらいところです。実用性は低く感じました。
30秒の動画は長いです。さらに動画はデータ通信が大きいので、モバイルデータ通信ではオススメできません。
LINE Out Freeについては、参考程度にご紹介しました。
LINE Outの使い方
LINE Outというアプリはなく、LINEのいち機能として活用できます。なので、LINEを使用していればすぐに利用できますよ。
LINEを起動し、右下「ウォレット」→「その他サービス」をタップします。
「LINE Out Free」をタップします。
左上の赤枠をクリックします。
「LINE Out Free」の部分をタップします。
「LINE OUT」の方をタップすれば、切り替わります。
右下の「設定アイコン」をタップすると、通話クレジットを購入できたり、「LINE Out」のショートカットアイコンをホーム画面に作ることができます。
スマホの着信履歴からViber Outでかけ直す方法(iOSのみ)
囲った部分をタップします。
「発信」をタップします。勝手に電話されることはないので安心してください。
そうすると、どのように電話をかけるかアプリを選ぶことができます。
応用編
ネットでお店の番号を調べたときに、番号をタップするとそのまま電話に切り替わる場合などありますよね。その時に一度すぐに電話を切って、発信履歴を確認し、上記の手順でLINE Outでかけ直すこともできます。
わざわざ、電話番号をコピー→LINEアプリ起動→LINE Outの番号入力画面でペーストといった手順をふまなくてもよいので、便利です。
Viber Out
余談ですが、LINE Outと似たサービスを楽天グループのViber(バイバー)がViber Outというサービスで提供しています。
LINE Outのデメリットとして、お店(無料通話と表示される場合)には10分以上電話をすることができないというデメリットがあります。
Viber Outは電話をかける場合はすべて有料になり、10分以上の会話でもできますので、10分以上かける前提であったり、時間を気にかけるのが嫌という場合はViber Outをオススメします。
まとめ
固定電話への通話は、LINE Outが最もオススメです。高確率で無料になる上に、通常通話料金も3円/1分と、とても安いです。
プリペイド式ではありますが、通話クレジットの有効期限も約半年なので、十分に消化できます。
どうしても電話をしなければならない場面にオススメです。
楽天でんわとLine Outを併用して通話料金を安くしましょう。