Sony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)をご存知でしょうか。
ソニー銀行が発行するデビットカードになります。通常デビットカードの還元率はクレジットカードに劣ることがほとんどなのですが、Sony Bank WALLETの場合は最大2%の還元率となりクレジットカードよりも高い還元率を誇ります。また他にもメリットのあるデビットカードなので、オススメします。
- ソニー銀行の優遇サービス「優遇プログラム Club S」
- メリット!貯めた外貨で支払うことができる
- 貯めた外貨を海外ATMで現地通貨で引き出すことができる
- Sony Bank WALLET アプリ
- デメリット・注意点
- まとめ
ソニー銀行の優遇サービス「優遇プログラム Club S」
ソニー銀行には、「優遇プログラム Club S」という優遇サービスがあります。「優遇プログラム Club S」によって、Sony Bank WALLETのキャッシュバック率が最大2%になります。
プラチナステージの優遇サービスが凄まじいですね。ポイント還元率2%は凄すぎます。
さぞかしプラチナステージへ上げるのは容易ではないのだろうなと思い、確認したところ、やっぱり非常に困難でした。
Sony Bank WALLETで2%の還元+Kyash Visaで2%のポイント還元で合計4%の還元が可能となります。
プラチナステージへ上げる条件
- 月末の外貨預金残高(円換算額)
- 月末の投資信託残高(約定日基準)
- 20日時点の「WealthNavi for ソニー銀行」の資産評価額(円換算額)
上記合計が1,000万円以上でプラチナステージの条件クリアです。資産をソニー銀行に1,000万円以上預けることができる富裕層向けサービスです。
プラチナステージへの条件に円預金が入っていないのもハードルが上がります。
ただし、ステージの下がる判定は3月と9月の年2回となっており、3月と9月にさえ維持ができていれば、その他の月では、残高が0になっていても問題ありません。
逆にステージアップの判定は毎月あり、例えば5月判定で、プラチナステージ条件クリアしていれば、翌々月からプラチナステージ適用されます。(通常、判定月から翌々月にステージ適用されます)
これはステージサポートといって、ユーザーに優しい判定サービスですね。一度でも上がってしまえば、下がる判定は、3月と9月だけです。
とはいえ、1,000万円以上の資産を持つ必要があります。お金持ちには是非持ってもらいたいSony Bank WALLETです。
- 住宅ローン残高があれば最長5年間、ランクアップ
- 外国為替証拠金取引(FX) 月間取引枚数1,000枚以上でランクアップ
すでにゴールドステージの場合、上記のいずれか1つクリアでプラチナステージへ上がります。シルバーステージの場合、上記2つクリアで、プラチナステージへ上がります。
いずれにせよ、厳しい条件であることは間違いありません。FXの1,000枚というのは、1枚=1万通貨なので、1,000万通貨の取引ということになります。
ゴールドステージへ上げる条件
ゴールドステージでさえ、1.5%の還元率となります。
REX CARD(レックスカード)で1.25%、リクルートカードで1.2%なので、それよりも高い還元率となり十分魅力的です。
ゴールドステージのクリア条件
- 月末の外貨預金残高(円換算額)
- 月末の投資信託残高(約定日基準)
- 20日時点の「WealthNavi for ソニー銀行」の資産評価額(円換算額)
上記合計が500万円以上でゴールドステージの条件クリアです。プラチナステージと金額が異なるだけですね。
プラチナステージの半分でよいのですが、それでも非常に厳しい条件です。
私なりにお金をかき集めて500万円集めたと仮定した場合を考えてみました。
1.2.3.の合計でいいのですが、分散させる意味も特にないので、最も良い選択肢を考えました。
私なりの、最も良い選択肢は2.の投資信託で、ニッセイ 国内債券インデックスファンドを500万円分購入するという結論になりました。
ソニー銀行で買うことができる経費率が最も安い国内債券ファンドです。また、購入・解約手数料も無料です。
国内債券なので、為替リスクもありません。外貨預金・ウェルスナビともに外貨建てなので、為替リスクを負っています。
極力リスクを減らした結果が「ニッセイ 国内債券インデックスファンド」です。ただし、実際に資産運用として国内債券をメインにすることはありません。リターンが低すぎるからです。
日本円(現金)に最も近い性質が、国内債券ファンドだったということです。
過去一ヶ月の基準価格の推移です。グラフは一見動いているように見えますね。
下限が10,480で上限が10,540くらいですね。一ヶ月で最低と最大の差がたったの60しかありません。割合でいうと、0.57%程度です。一ヶ月の数字なので、数日保有するくらいならもっと低い値になる可能性が高いです。
3月9月の月末の判定時に500万円分保有して、あとは売ってしまえばいいという運用方法も可能になりますね。
仮に「ニッセイ 国内債券インデックスファンド」を3月月末前に500万円購入し、判定が終わり、すぐに売却したとします。
運悪く基準価格が0.1%下がったとします。すると500万円×0.1%=5,000円←これが損失となります。
デビットカードの還元率を1.5%にしたいがために、5,000円を失うリスクを考えると釣り合うでしょうか。「ニッセイ 国内債券インデックスファンド」の基準価格が下がった場合を想定していますが、上がる可能性も十分あります。
むしろ、長期保有では上がる可能性が高いと考えています。
やはりお金をかき集めた場合では、なかなか厳しい条件ですね。お金をたくさん持っている方の場合はいろんな選択肢があると思います。
外貨預金で米ドルを500万円持つのもいいでしょう。投資信託を500万円持つのもありだと思います。資産の一部をウェルスナビで500万円持つのもいいですね。
やはり、プラチナ・ゴールドは富裕層向けのステージということになります。
シルバーステージに上げる方法
シルバーステージでは、還元率1%です。これはデビットカードとしては高い水準であるといえます。通常のクレジットカードと比較しても遜色ありません。
シルバーステージに上げる方法は、プラチナ・ゴールドステージと比較すると極端に簡単になります。
シルバーステージのクリア条件
- 月末の総残高 300万円以上
- 外貨預金の積立購入 3万円以上
- 投資信託 積み立てプラン 3万円以上
上記のいずれかでいいです。「2.外貨預金積立3万円以上」がSony Bank WALLETを相性が良さそうです。
Sony Bank WALLETは海外通貨建て決済に適したデビットカードでもあります。
つまり、米ドルを積立購入し、Sony Bank WALLETで米ドルで決済をする、という流れを作ることができるからなんですね。
メリット!貯めた外貨で支払うことができる
前述した通り、ソニー銀行で保有している米ドルなどを、そのまま米ドル支払いが可能にするのが、Sony Bank WALLETです。
- 対象となる外貨は米ドル、ユーロ、豪ドルなど10通貨
- 海外ATMで外貨口座から直接現地通貨を引き出せる
- 外貨口座からの引き落としとなり手数料が抑えられる
- 利用時に外貨の残高が不足しても円預金口座から自動両替
- 対象10通貨の海外利用時の為替コストが割安
といったメリットなどがあります。
Visaのクレジットカードで支払う場合
例えば、海外旅行で買い物や食事で支払いの際、Visaのクレジットカードで支払うことができますね。
クレジットカードでの支払いの請求は日本円に換算され、クレジットカード会社から請求を受けます。
Visaが決める為替レート×(1+事務手数料)×支払ったドル=請求される日本円
という計算になります。
事務手数料はカード発行会社によりますが、概ね1.63%と考えてよいでしょう。(2%を超えるカードもあります。)
Visaが決める為替レートは割高
Visaの為替レートは、銀行などが公表している為替レートとは異なります。
例えば、2019年3月24日の場合
1000ドル=110,908.909円なので、1ドル=約110.9円ですね。
ソニー銀行が決める為替レート
ドルで支払いをするわけなので、購入レートのTTSで比較するべきです。
TTSは1ドル=109.95円となっていますね。
Visaの為替レートと比較すると1円近くレートが違いますね。Visaのクレジットカード支払いの場合は、だいたい1%近い上乗せレートになるということですね。
それに、事務手数料1.63%がさらにのってきます。
Visaのクレジットカード支払いとソニー銀行でのドル支払いを比較すると、Visaのほうが2.63%ほど高い支払いになりそうです。
10万円の支払いだと、Visa支払いのほうが2,630円ほど高くなる計算です。あくまで目安です。
海外での利用は、クレジットカードがお得と言われていますが、Sony Bank WALLETでのドル建て支払いはさらにお得に利用できます。
海外旅行の利用だけでなく、海外サイトでの支払いでドル支払いも可能です。お得に買い物をしましょう。
貯めた外貨を海外ATMで現地通貨で引き出すことができる
世界中の「VISA」「PLUS」のマークのあるATMで現地通貨を引き出せます。ご利用金額は外貨普通預金口座から即時に出金されます。
通常のVisaカードでの海外キャッシングも、Visaが決める為替レートでキャッシングになるので、ソニー銀行のレートで購入した外貨で引き出した方がお得です。
- 事務処理経費: 1.76% / 回(税込み)
- 現地ATM設置機関利用手数料(設置機関や場所により手数料の要否や金額は異なります。)
優遇プログラム Club Sで、ステージがシルバーだと、海外利用料が1回無料となります。
海外通貨の引き出しには、手数料1.76%が乗っかってくるので、なるべくなら現金の引き出しは最小限にして、Sony Bank WALLETで支払うほうがお得です。
しかし、現金が必要な場面もありますので、現地空港についたらすぐに引き出しができるのもありがたいですね。
海外旅行や出張の前に、現金を両替する必要がなく、現地で引き出す方が安いです。
Sony Bank WALLET アプリ
- Visaデビットご利用時にプッシュ通知で知らせてくれます。
- 残高照会・取引履歴が確認出来ます。円貨・外貨ともに対応しています。
- ログインには、指紋認証やFaceIDにも対応。
デメリット・注意点
海外旅行に保険がつかない
Sony Bank WALLETはデビットカードです。クレジットカードと違い、旅行中のケガや病気を補償してくれる旅行保険がつきません。
海外旅行の際は、保険付帯のクレジットカードを持っていきましょう。
外貨建て支払いはキャッシュバック適用外
国内利用は、キャッシュバックされますが、海外利用では、キャッシュバックされません。これは少し残念ですね。
上記でVisaカードの支払いはSony Bank WALLETよりも、2.63%高くなると書きましたが、Visaカードの場合、高還元のクレジットカードの場合は1%は、ポイント還元がありますので、実質的には、1.63%ほど高くなるといったところでしょうか。
それでもクレジットカードで支払うよりもお得になることは間違いありません。
まとめ
- Sony Bank WALLETのキャッシュバック率は最大2%
- 海外利用がお得
- 年会費・発行手数料は無料のデビットカード
キャッシュバック率2%を受けるには、多大な資金が必要になりますが、条件をクリアできる人にはオススメのデビットカードです。還元率2%を超えるクレジットカードはなかなかないと思います。
海外利用ではドル決済することによって、コストを大幅にカットできます。海外での利用が頻繁にある人にオススメできるデビットカードになります。
ゴールド・プラチナステージをクリアできるのであれば、それだけで魅力あるデビットカードです。また海外利用が多い人にもそれだけで価値のあるデビットカードです。
以上、参考になれば幸いです。
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