イオン銀行では、「イオン銀行Myステージ」というプログラムを導入しています。
これは、対象取引の利用に応じて自動的に「イオン銀行スコア」が貯まり、決定したステージごとの特典を受けられるサービスです。
2019年4月1日から変更点がありますので、変更点を踏まえて改めてイオン銀行Myステージ及び、プラチナステージにするための方法を解説します。
イオン銀行Myステージとは
イオン銀行Myステージの特典を表にまとめました。
プラチナステージになれば、普通預金が年利0.15%となります。年間100万円預ければ、年間1,500円程度の利息をもらうことができます。マイナス金利下では、0.15%の金利は高金利といえるでしょう。
メガバンクの金利0.001%と比較しても、素晴らしい金利であるといえます。
2019年4月以前のイオン銀行の金利は下記です。
プラチナの金利は0.12%、シルバーは0.1%、ブロンズは0.05%でした。
ステージ | 変更前 | 変更後 |
プラチナステージ | 0.12% | 0.15% |
シルバーステージ | 0.10% | 0.05% |
ブロンズステージ | 0.05% | 0.03% |
プラチナステージを上げる代わりに、他を下げていますね。つまり、ヘビーユーザーを優遇する代わりにライトユーザーは不遇を受ける変更となりました。
シルバーステージでは、金利が半減するのはつらいところです。
シルバーステージであれば比較的容易に達成できていたのですが、金利0.05%となると他の銀行を検討してもいいかもしれません。
記事の最後にオススメの銀行を紹介していますので参考にしてください^^
では、プラチナステージに上げる方法を解説していきます。下記はスコア表一覧です。
対象番号 | スコア対象取引 | イオン銀行スコア |
1 | イオンカードセレクト キャッシュ+デビット イオンデビットカード のいずれかを保有 |
10点 |
2 | イオンゴールドカードセレクト を保有 |
30点 |
3 | イオンカード利用代金の引落し | 10点~100点 |
4 | WAONの利用金額 | 10点~100点 |
5 | WAONオートチャージの利用 | 10点 |
6 | 積立式定期預金の口座振替 | 10点 |
7 | 投資信託残高 | 10点~100点 |
8 | 投信自動積立の口座振替 | 30点 |
9 | 外貨預金残高 | 10点~100点 |
10 | 外貨普通預金積立の口座振替 | 30点 |
11 | NISA口座のご開設 (ジュニアNISA含む) |
30点 |
12 | iDeCo掛金の口座振替 | 30点 |
13 | カードローンの契約 | 10点 |
14 | 無担保ローン残高 | 30点 |
15 | 住宅ローン残高 | 30点 |
16 | インターネットバンキングの登録 | 30点 |
17 | 給与の受取り | 30点 |
18 | 年金の受取り | 30点 |
19 | ボーナススコア 8.10.12のうち同月内に 2項目達成 |
10点 |
プラチナステージに上げるためには、150点必要になります。
この中には、確実にとりたい点数やあまりオススメできない点数などあります。次項から詳細を解説していきます。
確実に取りたい点数
1.クレジットカード類 10点
- イオンカードセレクト(クレジットカード)
- キャッシュ+デビットカード
- イオンデビットカード
のいずれかを保有することで、10点です。いずれのカードも年会費・発行手数料は無料です。カードの利用があってもなくても10点になるので、確実にとっておきたい点数です。
6.積立式定期預金の口座振替 10点
定期預金を毎月自動積立をします。
- 年間利率:0.08%
- 最低預け入れ期間:半年~
- 最低積立額:500円~
解約手数料・中途解約の制限などはありません。自由に中途解約できます。毎月500円の定期積立預金・自動積立なら、許容の範囲内ではないでしょうか。
中途解約もオーケーなので、気軽にできますね。
プラチナステージの年利が0.15%なので、それよりも低い定期預金ということになります。スコアは10点です。
7.投資信託残高 10点
投資信託の残高に応じて、スコアが変わります。
投信月末残高(時価) | スコア |
1円~100万円未満 | 10点 |
100万円~200万円未満 | 20点 |
200万円~300万円未満 | 30点 |
300万円~400万円未満 | 40点 |
400万円~500万円未満 | 50点 |
500万円~600万円未満 | 60点 |
600万円~700万円未満 | 70点 |
700万円~800万円未満 | 80点 |
800万円~900万円未満 | 90点 |
900万円~ | 100点 |
1円以上で10点もらえますので、一度だけ購入してそのまま保有しておきましょう。
- 通常購入 10,000円
- 積立購入 1,000円
通常購入の場合は最低購入金額が10,000円に対して、積立購入の場合は、1,000円ですみます。
オススメは、積立購入で1,000円の投資信託を買い、その後積立をやめれば、1,000円だけでオーケーです。
これでスコアは10点です。
9.外貨預金残高 10点
外貨預金の残高に応じて、スコアが変わります。
外貨預金残高(時価) | スコア |
1円~100万円未満 | 10点 |
100万円~200万円未満 | 20点 |
200万円~300万円未満 | 30点 |
300万円~400万円未満 | 40点 |
400万円~500万円未満 | 50点 |
500万円~600万円未満 | 60点 |
600万円~700万円未満 | 70点 |
700万円~800万円未満 | 80点 |
800万円~900万円未満 | 90点 |
900万円~ | 100点 |
1円以上で10点獲得できるので、1ドル外貨預金で預け入れすればいいだけです。
- 円→ドルの為替手数料は無料(※ドル→円の際には、0.5円の手数料)
- 最低預け入れ額:1ドル~
1ドル預けてずっと放置でオーケーです。これで、10点になります。
16.インターネットバンキングの登録 30点
イオン銀行を利用する上で、欠かせないのがインターネットバンキングになります。残高照会・入出金明細照会・振込などをインターネット上でできるようになります。
通常利用でインターネットバンキングを利用するので、特に何も考えなくても30点になりますね。
17.給与もしくは18.年金の受け取り 30点
サラリーマンであれば給与を、年金受給者であれば、年金をイオン銀行で受け取れば30点もらえます。
個人事業主や主婦の方には難しいかもしれません^^;
上記を合計すると、100点になります。
シルバーであれば50点、ゴールドは100点が必要なので、条件はクリアしています。
次項からは、プラチナステージに上げる方法になります。プラチナステージは150点必要なので、あと50点ですね。
プラチナステージを目指すためには、生活スタイルによってクリアしやすい条件があります。自分に合うクリア条件を見つけましょう。
プラチナステージに上げる方法
資産運用をしている人にオススメ
確実に取りたい点数の中にもあった「投資」関連です。
8.投信自動積立の口座振替 30点
投資信託の自動積立を毎月1,000円すれば30点もらえます。
投資信託はきちんと商品選びをすれば、長期的には資産が増える可能性が高いので、個人的にはオススメします。
1,000円という少額で積立できるのも良いですね。
投資信託は解約手数料・購入手数料が無料・経費率が0.3%以下のファンドを選択しましょう。経費率は安ければ安いほどいいです。経費率が0.1%台のファンドもそれなりに存在しますので、おすすめですよ。
11.NISA口座の開設(ジュニアNISA含む) 30点
すでにNISA口座を他社で持っている場合は、イオン銀行では、口座開設はできません。
まだ、NISA口座を持っていない方は、つみたてNISAの場合は最長20年間継続されるため、口座を開設するだけで20年間は30点獲得できますね。
口座を持っているだけでよいので、特に取引をする必要はありません。
しかし、つみたてNISAやジュニアNISAは節税ができますので、資産運用の一環としてオススメします。
ジュニアNISAの解説をしています。
12.iDeCo掛金の口座振替 30点
iDeCoをご存知でしょうか?個人型確定拠出年金と呼ばれる制度です。
毎月掛金を運用します(上限金額あり)。掛け金は所得控除され、所得税と住民税を軽減することができます。節税メリットがあるわけですね。
また、運用で出た利益も非課税です。これも大きなメリットです。
一方でデメリットもあり、原則として60歳になるまでは引き出しできません。原則と書いていますが、基本的には例外はないと考えてよいです。
何十年も引き出せないのは、大きなデメリットです。しかし、それを大きく上回るメリットを享受できるのも事実です。
無理のない範囲で掛け金を拠出しましょう。
また、既にiDeCoを始めている人にも朗報です。
例えば、SBI証券や楽天証券ですでにiDeCoを始めてしまっている場合でも、掛け金の出金口座をイオン銀行にするだけで30点もらえます。
サポートに確認済みです。
19.ボーナススコア 10点
- 8.投信自動積立の口座振替 30点
- 12.iDeCo掛金の口座振替 30点
上記2つをクリアすれば、ボーナスとして10点加算されます。
- 8.投信自動積立の口座振替 30点
- 11.NISA口座の開設(ジュニアNISA含む) 30点
確実に取りたい点数に「7.一度だけ投資信託を買う」条件が入っていますので、それを継続するのがオススメですね。毎月1,000円でよいのも魅力です。
NISA口座の30点も、ただNISA口座を開設するだけでよいので、日々なにかをする必要はありません。取引の必要もありません。(資産運用の観点からは、NISAを口座は利用したほうがいいですが)
すでに、資産運用をしていて、NISA口座・iDeCoを他社で運用している場合は、iDeCoの口座引き落としをイオン銀行に指定しましょう。
これで60点ゲットできますので、160点になりプラチナ達成です。
では、次項から資産運用をしていない方向けに解説していきます。
イオンをよく利用する人にオススメ
3.イオンカード利用代金の引落し 10点
口座振替金額 | スコア |
1円~2万円未満 | 10点 |
2万円~4万円未満 | 20点 |
4万円~6万円未満 | 30点 |
6万円~8万円未満 | 40点 |
8万円~10万円未満 | 50点 |
10万円~12万円未満 | 60点 |
12万円~14万円未満 | 70点 |
14万円~16万円未満 | 80点 |
16万円~18万円未満 | 90点 |
18万円~ | 100点 |
イオンカードを毎月少しでも利用すれば、10点以上はもらえます。とはいえ、一般家庭では、毎月最大でも10万円程度ではないでしょうか。
1円以上のクレジットカード利用でよいので、ここでは10点にしておきます。人によっては、もう少し高い点数になりますね。
4.WAONの利用金額
5.WAONオートチャージの利用
WAON利用金額 | スコア |
1円~1万円未満 | 10点 |
1万円~2万円未満 | 20点 |
2万円~3万円未満 | 30点 |
3万円~4万円未満 | 40点 |
4万円~5万円未満 | 50点 |
5万円~6万円未満 | 60点 |
6万円~7万円未満 | 70点 |
7万円~8万円未満 | 80点 |
8万円~9万円未満 | 90点 |
9万円~ | 100点 |
電子マネーWAONをご存知でしょうか。
イオンカードに付帯している、WAONオートチャージ機能を利用し、WAONを使えば、それぞれ10点づつ、合計20点もらえます。
当然イオンでの買い物でWAONを利用できます。
イオンカード→チャージ利用→買い物
という流れでポイントが稼ぐことができます。
上記で30点となります。残る対象取引は住宅ローンをイオン銀行で契約している場合(30点)ですが、これもなかなかレアなケースですね。
資産運用を避けると50点稼ぐのはかなり大変なので、どうしても資産運用をせざるを得ない方がほとんどだと思います。
オススメできない・難しい取引
2.イオンゴールドカードセレクトの保有 30点
ゴールドカードを持てれば30点もらえます。しかし、ゴールドカードの条件難易度が高いです。
イオンカードセレクトで、直近1年間で100万円以上の利用
毎月約8万円以上の利用でゴールドカードが発行できます。年会費はゴールドカードではめづらしく無料です。
ポイントの還元率は、イオンカードセレクトと同じです。メリットとしては、イオンラウンジの利用や、旅行保険が付帯するなどの特典ですので、メリットを享受できる人と・できない人にくっきり分かれそうです。
普段からイオンカードをメインカードにしており、かつ毎月10万円程度利用している人にはオススメできるかもしれませんが、あまりいないかもしれません。
10.外貨普通預金積立の口座振替 30点
外貨を毎月積立をすれば、30点もらえます。毎月500円と少額から積立可能です。
しかし、私はおすすめしません。
2019年3月時点での、イオン銀行での米ドルの外貨普通預金積立の金利は0.7%です。それなりに高い水準ですね。日本の金利が低すぎるので、高いように感じますね。
確実に取りたい得点に、9.外貨預金残高が入ってますね。しかし積立は止めたほうがいいです。
1ドルだけであれば大した金額ではないので、別に問題ありませんが、積立となると話は変わってきます。
おすすめしないポイントは、手数料が高すぎる点です。
外貨預金 為替手数料 | 円から外貨へ | 外貨から円へ |
アメリカドル(米ドル) | 0円 | 0.5円 |
オーストラリアドル(豪ドル) | 0円 | 0.5円 |
ニュージーランドドル(NZドル) | 0円 | 0.5円 |
円からドルへの手数料は0円です。ドルから日本円に戻す際は0.5円です。
一見すると0.5円は安く感じます。しかし、実際にはこの手数料は高いです。
仮に1ドル110円とすると、ドルから円に戻すと0.5円引かれて109.5円となります。つまり、元金の99.5%となります。日本円に戻すだけで約0.5%価値が下がります。
これは、イオン銀行のシルバーステージの金利0.5%と同等です。一年間預けた利息とドル→円に戻すだけで引かれる額が同じなんですよね。そう考えると高いと思いませんか?
厳密にいえば、金利には税金がかかりますので、同等ではなく手数用の額の方が大きいです。
また、外貨預金に手を出すというのは、資産運用の一つの選択肢といえます。外貨預金よりも投資信託の方が遥かに良い商品なので、外貨預金をするのであれば、投資信託をおすすめします。
13.カードローンの契約・14.無担保ローン残高
説明不要だと思いますが、ローンの金利の方がはるかに高いので、本末転倒ですね。止めましょう。
まとめ
プラチナステージの普通金利0.15%は非常に魅力的です。
しかしプラチナステージに上げるには少々ハードルは高そうです。投資信託の購入や・外貨預金・NISA口座・iDeCoといった資産運用の領域に入ってくるからですね。
まだ資産運用をスタートしていない方は、これを機に始めるのもいいかもしれません。
プラチナステージは魅力的ですが、手間を考えると楽天銀行とSBJ銀行をオススメします。
楽天銀行では、少しの手間で1ヶ月定期が0.21%になります。また、少しの手間で普通預金も0.1%になります。イオン銀行Myステージのプラチナステージと比較すると遥かに簡単です。
SBJ銀行の一週間定期は金利0.1%です。しかも利息につく税金を無税にできるので、うまく預け入れをすれば金利0.125%と同等です。