オリックス銀行は、ネット銀行の大手で有名です。改めてメリット・デメリットや他行との比較や評価をしていきたいと思います。
住信SBIネット銀行や楽天銀行などが、ネット銀行として有名ですね。
ネット銀行とは?
オリックス銀行を含め、楽天銀行などもネット銀行として有名ですね。
そもそもネット銀行とは何なのでしょうか。
ずばり、実店舗が存在しない or 限りなく少ない銀行で、ほとんどの取引をインターネット経由で行うことができます。
銀行側は、その分コストを削減することができるので、我々消費者にもメリットのあるサービスを提供することができるのです。
最近では、メガバンクやその他大手銀行もネット専用口座であったり、ネットをメインとする流れになってきていますね。
オリックス銀行のメリット
- 預金金利が比較的高い
- 他行宛て振込が月2回まで無料
- オリックス銀行宛ての振込は何度でも無料
- 利率の良い金銭信託
1.預金金利が比較的高い
店舗を持たない銀行なので、店舗を多く持つメガバンクと比較すると、比較的高い金利を提供できるのが特徴となります。
- 普通預金 0.01%
- eダイレクト2週間定期預金 0.1%
- eダイレクト定期預金 0.15%~0.35%(半年~5年)
順番に見ていきましょう。
普通預金
普通預金は0.01%です。メガバンクの比較として三菱UFJ銀行の普通預金の金利を見ると、0.001%となっています。単純な数字比較でいえば、10倍の金利となります。
しかし0.01%や0.001%の世界であれば、体感としてはほぼ変わらないでしょう。それほどまでに低金利となっています。
仮に1,000万円を預けたとしても一年間で金利0.01%なら1,000円の利息(税引前)、0.001%なら100円(税引前)の利息となります。1,000万円という額面ですら、この程度の金利なので、現状の低金利下では普通預金で資産を増やすことは不可能といえます。
eダイレクト2週間定期預金 0.1%
上述の通り、オリックス銀行の普通預金は0.01%ですが、2周間定期預金となるとさらに10倍の0.1%の金利となります。
2週間で満期を迎える短期の定期預金となります。2週間という短期であればほぼ普通預金として運用することも可能になっていきます。万が一、緊急にお金が必要となったとしても即座に中途解約をすればよいだけです。
2週間で満期を迎えるので、2週間ごとにチャリンチャリンと利息を受取ることができる喜びもありますね。
1,000万円の預け入れで、一年間で約1万円(税引前)の利息となります。この額までくると少し実感がありますね。100万円の預け入れで1,000円(税引前)ということになります。
SBJ銀行の1週間定期預金のなのかちゃんも0.1%と同じ金利ですが、こちらは合法的に税金を0円にすることができるので、なのかちゃんの方が実質的な金利を上げることが可能です。
eダイレクト定期預金
最短半年の定期預金0.15%から最長5年の0.35%の金利となっています。2週間定期預金の金利0.1%よりも高くなっているため、高金利の妥当性はあります。
ちなみに三菱UFJ銀行の定期預金は。預ける期間にかかわらず年0.01%となっているので、こちらはお話になりません。
2.他行宛て振込が月2回まで無料
月に2回までは振込手数料は無料となります。以前は楽天銀行へは無料で振込が出来ませんでしたが、現在は、どの銀行への振込も月2回までは無料となっています。
3回目からは400円(税抜き)となっています。振込手数料400円は相場としては、やや高い印象です。
振込は振込手数料無料回数で収めるようにしましょう。オリックス銀行の良いところは、無条件で月2回まで無料になることです。
他行の場合は、条件付きで無料回数が増える銀行も多く存在します。オリックス銀行では、そんな煩わしさがない点は評価できるでしょう。
3.オリックス銀行宛ての振込は何度でも無料
自行宛振込手数料が無料というネットバンクは多いです。オリックス銀行もそのうちの1銀行となります。
家族でオリックス銀行を利用すれば、資金のやりとりを無料で行うことができますね。このサービスはネットバンクでは標準的なサービスといえます。
4.利率の良い金銭信託
eダイレクト金銭信託という金融商品になります。イメージ的には社債に近い金融商品です。社債なので、定期預金と違い元本割れリスクがあります。
詳細は下記で解説しています。
概ね0.5%という利回りは魅力的ではありますね。ただし、リスクがあることは理解が必要です。
オリックス銀行のデメリット
入金・出金がATMから利用できないというのが最大のデメリットかつ、唯一のデメリットかもしれません。
では、入金・出金はどうするのか?それは振込によって、自分の口座にお金を入金したり、出金したりすることになります。
他のネットバンクでは、コンビニATMや銀行ATMと提携することによって、例えばセブン銀行でお金を出金することができたり、ゆうちょ銀行のATMでお金を下ろすことができます。
住信SBIネット銀行や楽天銀行などは、提携ATMでお金の出金・入金が可能となっています。
しかし、オリックス銀行は提携ATMがありません。完全にインターネット上で送金や入金・出金をすることになります。
ですので、デビットカード・キャッシュカードの発行はしていません。
このデメリットがあることによって、自身のメインバンクとして活用することは難しいかもしれませんね。
まとめ
- eダイレクト2週間定期預金がオススメ
- 他行宛て振込は月2回まで手数料無料
- 提携ATMがないため、引き出しができない
オリックス銀行は店舗をもたないネットバンクなので、金利を高めにすることが出来ます。消費者還元が可能となっているわけですが、一方で提携ATMがないため、お金の引き出しが出来ません。日常利用で使うのではなく、資産運用型の銀行といえますね。
引き出しをするためには、他の銀行に振込をすることになります。
このデメリットをそこまで大きく感じない方であれば、オススメできます。金利も高めなので、サブバンクとして役立ちそうです。
また、オリックス銀行はペイオフの対象(預金保険制度)ですので、安全性も問題ありませんよ。
その他
オリックス銀行では、iDeCoの運用は出来ません。投資信託であれば購入することは可能です。
iDeCoや投資信託を運用したいのであれば、やはり証券会社がオススメとなってくるので、楽天証券やSBI証券がオススメとなってきます。
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