日本に住んでいれば、日本円で支払うのが当たり前ですが、海外では世界の基軸通貨のドルで支払うことが多いです。
例えばアメリカに旅行にいけば、支払いはドルになります。
そんなときに、自分でドルを持っていれば、ドル払いできるサービスを提供している銀行があります。
住信SBIネット銀行とソニー銀行です。
本記事では、どちらの方がオススメか解説します。
ドル決済サービスのメリット
クレジットカードでも、海外旅行や海外サイトで支払うことができます。クレジットカードでの支払いは、現地通貨の現金よりもお得に支払うことができますが、ドル決済サービスではよりお得に支払いが可能となります。
ドル建て決済サービス>クレジットカード支払い>現金支払い
ドルでの支払いが多い人は、ドル決済サービスを利用しましょう。
- 住信SBIネット銀行:Visaデビット付キャッシュカード
- ソニー銀行:Sony Bank WALLET(Visa)
住信SBIネット銀行・ソニー銀行ともにVisaブランドのデビットカードのサービスとして、ドル決済を展開しています。
それぞれ個別の記事になります。
住信SBIネット銀行とソニー銀行の比較
ここからは住信SBIネット銀行とソニー銀行のどちらのドル決済サービスがお得なのか、解説していきます。
円をドルにする手数料・為替コストの比較
ドルで決済するには、事前にドルを保有しておく必要があります。
住信SBIネット銀行とソニー銀行では、ドルを調達するコストはどちらがお得なのでしょうか。
住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 | ||||
ステージなし | シルバー | ゴールド | プラチナ | ||
通常取引 | 4銭 | 15銭 | 10銭 | 7銭 | 4銭 |
積立購入 | 2銭 | ||||
備考 | 為替コスト0銭キャンペーン を定期的に実施 |
ソニー銀行では、「優遇プログラム Club S」のステージによって、為替コストが変わってきます。
総合的に判断しても住信SBIネット銀行が一歩リードする形ですね。
住信SBIネット銀行の積立購入の為替コストが2銭ともなると、もはやコストと言わないくらいの水準ですね。
ドル決済の手数料比較
実際にドルで支払うときにかかるコストはどちらがお得なのか?
- ソニー銀行:手数料なし
- 住信SBIネット銀行:事務手数料2.5%(ただし、年間30回まではスマプロポイントにて全額キャッシュバック)
ソニー銀行では、手数料がかかりません。住信SBIネット銀行では、2.5%(非課税)でかかりますが、「Visaデビット海外事務手数料優遇プログラム」によって、年間30回までは、スマプロポイントでキャッシュバックしてくれます。
年間30回も利用しないというのであれば、住信SBIネット銀行とソニー銀行はほぼ同じですが、無条件で手数料無料のソニー銀行の方がいいですね。
現地ATM利用の手数料比較
現地でATM利用の手数料を比較します。
- ソニー銀行:事務手数料 1.76%(税込み)
- 住信SBIネット銀行:事務手数料 2.5%(非課税)
ソニー銀行は非課税ではなく、税がかかるようですね。国外のサービスなので、消費税は払う必要がないように思いますが、ちょっと分かりません。
両銀行ともに、ATM利用料金は別途かかります。ソニー銀行の場合は、優遇プログラム Club Sのシルバー以上で、海外ATM利用料が無料で利用できるようになります。(回数制限はあり)
事務手数料を比較してもソニー銀行の方がお得なのは一目瞭然ですね。
ポイント還元の比較
デビットカードにもポイント還元がありますが、どちらがお得なのでしょうか?
- ソニー銀行:なし
- 住信SBIネット銀行:Visa 0.6%・MasterCard 0.8%
ソニー銀行はドル決済でのポイント還元はありません。住信SBIネット銀行は国内・国外問わずにVisa 0.6%・MasterCard 0.8%の還元率となります。
決済事務手数料では、住信SBIネット銀行は30回までポイントバックという制限がありましたが、ポイント還元を加味すると、住信SBIネット銀行の方が魅力的に映ります。
ちなみに、ソニー銀行の国内での利用の場合は、プラチナステージの場合は2%という超高還元率のデビットカードとなっています。
外貨預金金利の比較
住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 | ||
普通預金金利 | 0.70% | 0.70% | |
定期預金 | 1ヵ月 | 1.60% | 1.60% |
2ヵ月 | 1.60% | - | |
3ヵ月 | 2.00% | 2.00% | |
6ヵ月 | 2.10% | 2.10% | |
1年 | 2.30% | 2.20% | |
2年 | 2.40% | 2.30% | |
3年 | 2.40% | 2.30% |
定期預金と普通預金の金利の比較になります。(2019年3月時点)ソニー銀行に2ヶ月定期はありません。
日本の金利と比較すると非常に魅力的ですよね。住信SBIネット銀行とソニー銀行の金利はあまり変わりません。金利に関しては、両銀行ともに同じ水準です。
その他のサービスで比較
ソニー銀行にないサービスなのですが、住信SBIネット銀行で保有しているドルをそのままSBI証券に移すことができます。
移したドルで、海外株式や海外ETFなどを買い付けることが可能です。資産運用を視野に入れるなら、住信SBIネット銀行の方が魅力的です。
逆の話になるのですが、SBI証券で米国の株式を持っていて、配当や分配金があったとします。
配当は当然ドル支払いなので、SBI証券で配当をドルで受け取ります。そしてそのドルを住信SBIネット銀行に移すことも可能なのです。
ドルで買って、ドルを受け取る。そしてドル資産を築いていくことが可能なのです。いちいちドル円の交換をすると為替手数料がもったいないです。
住信SBIネット銀行のプレミアムサービス
プレミアムサービスは月額540円(税込み)で、主に4つの特典があります。
- 日経DeepOceanによる金融・経済分野の情報提供。
- Visaデビットカードのポイント還元率 +0.4%
- ミライノ カード(JCB)実質還元率 +0.4%
- ロボアドバイザー手数料 20%還元
月額540円支払えば、Visaデビットカードのポイント還元率を1%に引き上げることが可能となります。
毎月135,000円以上Visaデビットカードを利用するのであれば(ミライノカードとの合算でもオーケー)、お得になるサービスです。
まとめ
改めて基本スペックのまとめです。
ドル決済を年間30回以上利用するのであれば、ソニー銀行のソニーバンクウォレットの方がおすすめです。ポイントバックはつきませんが、事務手数料が無料の方がお得です。
逆に年間30回以内であれば、住信SBIネット銀行の方がポイントバックもついてお得です。
為替コストは住信SBIネット銀行の方がいいですが、この水準であれば大きな差ではありません。
逆の話になるのですが、SBI証券で米国の株式を持っていて、配当や分配金があったとします。
配当は当然ドル支払いなので、SBI証券で配当をドルで受け取ります。そしてそのドルを住信SBIネット銀行に移すことも可能なのです。
ドルで買って、ドルを受け取る。そしてドル資産を築いていくことが可能なのです。いちいちドル円の交換をすると為替手数料がもったいないです。
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