LINEスマート投資は知る人ぞ知る資産運用サービスとなっています。個人的見解ですが、「資産を増やす目的ではなく、サテライト的にポイント目当て・LINE PAYのマイカラー上げに最適」といえます。
LINEスマート投資の中には、いくつかサービスがありますが「ワンコイン投資」にフォーカスを当てて解説していきます。
LINEスマート投資・ワンコイン投資のメリット
- LINEポイントが大量にもらえる
- LINE PAYのマイカラーをグリーンにできる
LINEポイントが大量にもらえる
LINEポイントが毎週2000ポイントもらえます。
ワンコイン投資では毎週積立投資を行うのですが、積立額の2%のポイントをもらうことができます。
積立額は最大10万円までとなっていますので、最大2,000ポイントもらうことができます。
これは、ワンコイン投資がLINE Payの特典付与対象だからなのです。マイカラーに応じてポイントがもらえるわけですが、グリーンの場合は、2%もらうことができます。
LINE Payのマイカラーをグリーンにできる
LINE Payのマイカラーは月々の実績によって決まります。
○条件
《グリーン》支払い金額 : 10万円以上/月
《ブルー》支払い金額 : 5万円~9万9,999円/月
《レッド》支払い金額 : 1万円~4万9,999円/月
《ホワイト》支払い金額 : 0円~9,999円/月
ワンコイン投資は、バッジカラー判定の対象となっているので、ワンコイン投資をしていれば自動的にマイカラーをグリーンで維持することが可能となります。
まずは、メリットを紹介しましたが、ワンコイン投資とはどういったサービスなのかを解説していきます。
LINEスマート投資・ワンコイン投資とは?
LINEスマート投資・ワンコイン投資は、株式会社FOLIOが運営する投資サービスとなっています。LINE社ではありません。またLINE証券とは全く異なるサービスなので注意しましょう。
ワンコイン投資は週一回500円~10万円の積立をし、ロボアドバイザーによる分散投資をします。積立額は任意で決めることができます。
すでに投資経験・資産運用経験がある方にとっては、ロボアドバイザーは聞き覚えのあるサービスですね。
世界中の株式・債券・不動産・コモディティに分散投資しています。ワンコイン投資のロボアドバイザーの評価については、後ほど解説します。
超大まかな言い方をすれば、年間リターンは2%~4%程度が妥当といえます。当然ながら投資なので、元本保証されていません。
このあたりは、資産運用経験がない方には、なかなか難しい感覚かもしれませんね。
ワンコイン投資の細かい話
もう少し突っ込んだ話をしていきます。
入金手数料は?
まずは手数料ですね。気になるところです。
入金については、LINE Payを通じて引き落とし・積立を行います。手数料がかかるどころかLINEポイントがもらえるので、お得ですね。当然ながら手数料は無料です。
売却手数料は?
積立を行っていき、ある程度利益も出ているし、そろそろ利益も確定させたいところと思うことになりますね。売却を行う際に手数料などは発生しません。
出金手数料は?
かかります。一回300円(税込)です。
資産を売却した現金は、LINEスマート投資内にあるので、自身の銀行口座へ出金する必要があります。出金の際に、300円かかります。
むやみに、積立→売却→出金→積立という運用はできないということですね。
また、LINE Payへの出金ではなく、銀行口座への出金となります。
具体的な投資対象は?
具体的な投資対象は非公開です。投資対象のアセットクラスは公開されていますが、具体的なETFに関しては、非公表です。
ETFとは、上場投資信託といって、分散性を高めることができ、かつ運用コストを低く抑えることができる金融商品です。
通常利用をする上で他にかかる手数料・費用はあるの?
あります。
FOLIOに運用報酬を支払う必要があります。
- 運用資産の時価評価額の3,000万円以下の部分:年率1.00%(税別、税込1.10%)
- 運用資産の時価評価額の3,000万円を超える部分:年率0.50%(税別、税込0.55%)
年率1%の運用報酬となります。例えば、積み立てた資産が100万円とするならば、年間1万円が運用報酬となります。(税抜)
その費用を、12で割った金額が月に一度資産額から差し引かれます。(厳密には異なる計算式ですが、大まかにはこんな感じです)
つまり、資産額100万円なら、916円程度毎月引かれていきます。
ただし、2020年4月30日までは、こちらの運用手数料は無料となっています。
運用手数料1%というのは、ロボアドバイザーの手数料相場と比較しても、極めて普通といえます。
また、下記の記載があります。
上記によって算出される報酬のほかに、運用資産に組み入れたETFの信託報酬及びETFを売買する際の委託手数料等を間接的にご負担いただきます。これらの報酬・手数料等の合計額は、運用状況等により変動するものであり、事前にその料率・上限額等を示すことができません。
ETFの信託報酬及びETFを売買する際の委託手数料等を間接的にご負担いただきます
とのことですが、ETFの信託報酬については、ETFを保有することで支払うのは当然なので、問題ありません。気になるのは、「ETFを売買する際の委託手数料」の部分で、要は、ETFを売買する際の費用は、運用報酬の1%の中に組み込まれていない?という解釈となってしまいます。
いずれにせよ、不明瞭ですね。
フォリオが倒産したら資産はどうなるの?
資産を分別保管しているため、フォリオが倒産しても、問題なく返還されます。
このあたりは、通常の証券会社と変わらないですね。
積立停止・積立額の変更はできる?
できます。
積立が苦しいのであれば、一時的にストップすることや、金額を減らすことも可能です。
積立額は500円~10万円までの間であれば自由に設定可能です。
ワンコイン投資のデメリット・評価
- 運用手数料1%は高い
- 投資先が不明瞭
運用手数料1%は高い
2020年4月までは運用手数料は無料ですが、それ以降は運用手数料1%を支払う必要があります。
これはロボアドサービスの中では一般的です。しかし、長期的な資産運用を考えた場合に、運用手数料1%は非常に割高です。これは管理人の考えですので、人によっては安いと感じる方もいるかもしれません。
全世界の株式市場に投資するバンガード社のETF・バンガード・トータル・ワールド・ストックというETFがあります。通称「VT」です。
これは世界分散されたETFで、経費率は0.09%です。
一方で、このワンコイン投資では、上記のようなETFを保有するであろうと思われます。曖昧な言い方なのは次の項で解説します。
ワンコイン投資を通してETFを保有する場合、(仮にVTとします)
0.09%(VTの経費率)+1%(ワンコイン投資手数料)=1.09%を手数料として支払うことになります。
ワンコイン投資の手数料、高いと思いませんか?
VTを自身で購入し、保有するだけで、ワンコイン投資とは圧倒的なリターンの差になるでしょう。
投資先が不明瞭
バンガード社やブラックロック社、ステート・ストリート社が提供する、超低コストETFが存在します。
LINEスマート投資は、これらのETF、もしくはそれに準ずるETFに投資をしていると考えられますが、LINEスマート投資のホワイトペーパーには、記事執筆時点では、明確な投資先が公表されていません。
よく分からないものに投資をするなは、投資界隈では鉄則です。
まとめ
記事執筆時点では、本格的な資産運用としてLINEスマート投資・ワンコイン投資は適切ではありません。きちんと資産運用をするのであれば、自分でETFを毎月積み立てる方がよほど良いでしょう。(簡単に言いましたが、管理人の場合はそれが資産運用の最適解であると考えています。資産運用はシンプルが一番です。)
メリットで紹介した
- LINEポイントが毎週2,000ポイントもらえる
- LINE Payのマイカラーをグリーンに維持できる
は、かなりのメリットを享受できるために、資産運用とは別にメリットのみを目的とするのであれば、かなりおすすめのサービスといえます。
毎月8,000ポイント~1万ポイントもらえるのはかなりインパクトがあります。LINE Payもグリーンにすれば、還元率2%のJCBカードになります。還元率2%のクレジットカードは、ほとんどないのではないでしょうか?
LINE証券は別のサービスという話を上述していますが、実はLINE証券と相性がいいので、LINE証券の口座開設もおすすめします。
LINE証券を利用することで、もらえるLINEポイントをLINE Pay残高に交換することが可能になります。めちゃくちゃオススメですよ。
LINE証券については、また別記事で解説します。