昨今の株式投資・資産運用の選択肢は幸運にも数多くあります。逆に言えば、選択肢が多い分、悩んでしまうかもしれません。先日サービスが開始されたSBIネオモバイル証券のネオモバについて解説していきたいと思います。
ネオモバ
SBIネオモバイル証券って大丈夫?
サービス名称 | ネオモバ |
運営会社 | 株式会社SBIネオモバイル証券 |
主要株主 | SBI証券、CCCマーケティング |
本社所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 |
上場有無 | 非上場 |
取引手数料 | 0円 |
運用手数料 | 月間の約定代金に応じる |
料金体系 | 0円~50万円以下:216円 50万円超~300万円以下:1,080円 300万円超~500万円以下:3,240円 500万円超~1,000万円以下:5,400円 |
支払い方法 | クレジットカード |
取扱い商品 |
国内株式、ETF、REIT、 WealthNavi for ネオモバ |
売買単位 | 1株から購入可能 |
公式サイト | https://www.sbineomobile.co.jp/ |
SBIネオモバイル証券は、ネット証券大手のSBI証券とTポイント事業を保有しているCCCのタッグです。
それゆえに、ネット証券×Tポイントが実現したといえますね。設立間もない企業ですが、SBIグループなので安心できますよ。
では、既存の証券会社よりもどんな点で優れているのか?みていきましょう。
ネオモバのメリット
- Tポイント投資ができる
- 1株から購入が可能
- 月額200円(税込216円)で取引放題
- スマホから簡単に申し込みが可能
1.Tポイント投資ができる
Tポイントを1ポイント=1円として、株などの購入代金として充てることが可能です。
「あれ?SBI証券でもTポイント利用が可能になったような・・・」とお思いの方?
正解です!! SBI証券でTポイントを利用して投資をすることができるようになりました。
では、SBI証券とネオモバの違いは何なのでしょうか?それはTポイントの利用方法が異なります。
- SBI証券:投資信託
- ネオモバ:国内株式・ETF・REIT
ちなみに楽天証券でも楽天ポイントで投資信託を購入することができます。
Tポイントを集めている人にはSBI証券・ネオモバともにありがたいサービスになりそうですね。
2.1株から購入が可能
ネオモバでは、1株から株を購入することができます。通常企業の株式を購入する際は日本株であれば100株が基本の単位になってきます。それを1単元と呼びます。
まれに1,000株や10株、1株などありますが、多くは100株となってきます。
通常100株でしか購入できない株を、ネオモバでは1株から購入することが可能です。
例えば、ソフトバンクグループ[9984]であれば株価5,000円台として、100株ですと50万円以上必要となります。このように株価が大きい企業の株を単元未満株(1株~)で購入できるのは有り難いサービスではあります。
3.月額200円~(税抜き)で取引放題
月間の約定代金の合計によって、サービス利用料を支払うことになります。
Tポイント(期間固定ポイント)が毎月200ポイント付与されるので、約定代金50万円までは200円(税抜き)ですが、200ポイントもらえるので、ほぼ手数料無料で運用することが可能となります。(ここで付与されるTポイントはネオモバでの投資には利用できますが、他では利用できません。)
もちろん、株主優待や配当金は通常の証券会社と同等の扱いとなります。
ただし、通常であれば株主優待は1単元以上で導入している企業が多いです。つまり100株であったり、必要株数を保有する必要があります。
4.スマホから簡単に申し込みが可能
- 基本情報の入力
- 本人確認書類のアップロード
- 取引パスワードの受取
スマホ1台で、すぐに口座開設が可能となっています。昔のような煩わしさがなく、良い時代になりましたね^^;
ネオモバのデメリット
- 毎月200円(税抜き)かかる
- NISA・iDeCo・積立NISAは非対応
- 既に資産運用などを始めている人には不向き
毎月200円(税抜き)かかる
最低毎月200円(税抜き)が必要となります。サービス利用料は株の売買取引を行わなかった月でも支払う必要があります。ただし、利用の一時停止も可能です。一時停止をすればサービス利用料もかかってきません。
200ポイントのTポイントをもらうことができるので、相殺は可能となってきますが、逆に言えば、毎月のようにトレードをしなければならないです。
個人的には、トレードをしたいときにするというスタンスなので、ネオモバは不向きかもしれません。
2.NISA・iDeCo・積立NISAは非対応
SBI証券や楽天証券では、NISA、iDeCo・積立NISAは対応しています。
しかし、現状ネオモバでは対応していません。今後対応する可能性があるかもしれませんね。
3.既に資産運用などを始めている人には不向き
ネオモバは株式入門編といえます。すでに、資産運用をされている方が新たに始めてお得なメリットはあまりないといえます。
SBIネオモバイル証券が潰れたら資産はどうなるの?
SBIネオモバイル証券に限った話ではありません。結論からいえば、消費者の資産は保護されます。
分別管理といい、証券会社は消費者から預かった資産と自社の資産を明確に区分する義務があり、金融商品取引法で定められています。
まとめ
ネオモバは、既に株式取引や資産運用をされている人にはメリットのないサービスです。
少額から株式投資を”体験”したい人向けのサービスかなという位置づけです。あえて”体験”としたのは、資産運用はスケールのメリットが効いてくる世界です。つまり資産が大きければ大きいほどリターンも大きいということです。
少額で取引をする、ということはリターンも少額の範囲で限定的と言わざるを得ません。
そういう意味では体験にはなると思います。
ただし、売買できる商品が株式・ETF・REITと限定されています。海外株式や投資信託を購入することが出来ません。
最近の風潮では、分散投資が注目されています。投資対象を分散することによってリスクを分散させるわけです。そのかわりリターンも分散されます。
管理人も資産運用は分散投資が基本となってくると考えているため、「ETFや投資信託」を購入できる証券会社がオススメです。
ネオモバでは、投資信託を購入できないので注意が必要です。