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【初心者向け】カブドットコム証券での信用クロスで株主優待タダ取りのやり方を徹底解説します

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株主優待をリスクなしでもらえる方法をご存知でしょうか?株主優待をもらうためには、権利確定日に株を保有していれば、株主として記載されます。極論をいえば、その日だけ保有し、翌日に売ってしまっても株主としての権利を得ることになります。

つまり、配当や株主優待がもらえるわけです。

このことは、投資の世界では当たり前なので、権利確定日の翌日、俗にいう「権利落ち日」に、配当・株主優待分の価値が差し引かれた株価が反映されます。

例えば、配当を200円出す企業があり、その株価が5,000円だとすると、権利落ち日には4,800円になっているのが基本です。配当は企業の資産から捻出されるものですので、配当を出せばその分、資産価値は下がります。つまり株価が下がるということですね。

 

ですので、権利日だけ株を保有し、翌日の権利落ち日に売ると儲かるのか?というと答えはノーです。

しかし、一般信用クロス取引をすることでその株価変動リスクをなくし、株主優待をもらうことが可能なのです。

 

本記事では、一般信用クロス取引を用いた株主優待をもらう方法を解説します。


1.

一般信用クロス取引とは?

 

一般信用クロス取引とは、現物の株と信用取引の売建をすることによって、価格変動のリスクヘッジをするということです。

現物 2,000円、売建2,000円で取引したとします。権利落ち日に、1,800円に下がっていた場合、現物株は-200円、売建は+200円となります。

権利落ち後に、現渡しをすることより、売建に現物株を返済注文します。すると株価の変動リスクなく、株主優待をゲットすることができます。

 


2.

カブドットコム証券・信用クロスのやり方

 

相場が開いている時ではなく、夜に仕込みをします。

  1. 信用[売り]を予約注文
  2. 現物[買い]を予約注文
  3. 翌朝、現物と信用建てが同じ価格で約定。そのまま保有
  4. 権利落ち日に、現渡し

という流れになります。

PCサイトでの解説ですが、スマホアプリでもやることは同じです。

信用[売り]を予約注文

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 銘柄画面にて、「新規」をクリックします。

 

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「一般信用(長期)」「売り新規」「成行」にしましょう。

数量は、銘柄によって異なります。ライオンの場合は100株で株主優待がいただけますので、100株です。

 

現物[買い]を予約注文

売りの予約注文完了後、すぐに現物買いを予約注文します。

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同じ数量、成行で注文します。

 

念の為予約注文の確認

現物株

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現物株は[買い][成行][100株]でオーケーですね。
続いて信用建てです。

信用建て

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[売][100株][成行]なので、オーケーですね。特に信用建ては「売り」も「買い」も両方できるので、間違いのないように気をつけましょう。

 権利落ち日に現渡し(品渡し)

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評価損益を見ると売建銘柄は見事にプラスですね。つまり、株価は下がっているということです。現物株の方では同じ分だけ株価が上がっています。つまり、株価変動リスクを回避できていますね。

 

権利落ち日に現渡しをします。

銘柄の「品渡し」をクリックします。

品渡し(現渡し)は、持っている現物株をそのまま売り注文に対して返済しますので、現物を売却する必要がありません。品渡しするだけでオーケーです。

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確認画面にて「品渡し」になっていますので、これで注文すれば、おしまいです。

 


3.

信用クロスにかかったコストはいくら?

 

  1. 現物株取得費
  2. 信用取引費
  3. 信用建て金利

信用クロス取引には上記の費用がかかってきます。株主優待価値>費用+労力と考えるものなので、株主優待価値は高く、コストを安くするのが理想的なクロス取引になります。

現物株取得費

カブドットコム証券の現物手数料体系

約定代金 手数料
10万円 90円
20万円 180円
30万円 250円
50万円 250円
100万円 990円
200万円 1,890円

ライオン[4912]の場合で考えると、20万円を超えていたので、250円が手数料になります。上記は税抜きなので、税込みで270円が手数料です。

 

信用取引費

信用建ての手数料体系

約定代金 手数料
10万円以下 90円
20万円以下 135円
50万円以下 180円
60万円以下 539円
70万円以下 629円
80万円以下 719円
100万円以下 760円
200万円以下 940円
500万円以下 1,100円

 表を見ると、50万円を超える、つまり60万円以下の手数料から、かなり割高になります。なので、50万円以下で抑える銘柄がオススメです。180円から一気に539円にまで上がってしまいますからね^^;

 

ライオンの場合で計算すると、50万円以下なので、180円ですね。税込みで194円が手数料です。

信用建て金利

現物株にはない概念ですが、信用建ての売りは、証券会社から借りた状態で売り取引をしているわけです。証券会社もタダでは貸してくれないので、借りる代わりに金利を支払うわけです。

金利は証券会社によって異なりますが、カブドットコム証券では年利1.5%です。

 

ライオンのケースで考えてみます。

12月25日(火)に約定し、翌日26日(水)に品渡しをしています。これが最も短い日数です。本来であれば、2日が金利を支払う日数なのですが、12月末のクロス取引は特殊なケースでした。

金利支払いは「受け渡し日」ベースで行われます。受け渡し日は、約定日を含めて4日後になります。

 

  1. 信用建て約定:25日(火)→受け渡し:28日(金)
  2. 品渡し:26日(火)→受け渡し:翌年1月4日(金)

となってしまったのです涙

28日(金)が年内最後でしたので、26日(火)の品渡しが年始大発会が1月4日(金)だったので、それまでの期間金利を支払う必要がありました。

12月はレアケースでしたが、もちろん最短2日分で済むケースもありますよ。

 

では、実際金利はいくら支払ったのか?

212,970円×1.5%÷365日=約8.75円

これが一日あたりの金利ですね。これぐらいなら安いもんですね。8日間借りていた計算なので、8.75円×8日=約70円でした。

 

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実際に、カブドットコム証券の信用建ての支払った金利を確認してみました。逆日歩と書かれていますが、気にしないでくださいね^^;

69円と記載がありますね。計算では70円でしたが、概ね合っていましたね。

 

現物手数料270円+信用建て費用194円+貸株料69円=533円

533円がクロス取引にかかった最終費用となります。ちなみに品渡しは無料でできます。

 

ライオンの場合は、2,000円相当の株主優待なので、費用対効果はまずまずといったところですね。

 


4.

配当相当額の支払い

 

現物株保有で、配当をもらうことができますね。配当も株主優待も二重取りできてラッキー!!ではありません涙

そんなうまい話はありません。

 

もちろん配当はもらいます。しかし、信用売りをしているので、配当相当額を支払う必要があります。

 

例)

  • 配当1,000円(もらう)
  • 配当相当額1,000円(支払う)

しかし、もらう配当には税金がかかってきます。20.315%ですね。実際には下記になります。

  • 配当 796.85円(もらう)
  • 配当相当額1,000円(支払う)

あれ?200円くらい損してる^^; 税金支払分だけ差額が出てきてしまうんですよね。

 

結論からいうと、損はしません。

 

すごくざっくりいうと、後ほど、きちんと返ってきます。配当調整金については、かなり長文になりそうなので別記事で解説したいと思います。

  • 特定口座(源泉徴収あり)
  • 配当を比例配分方式

の方がほとんどであると思われます。この設定になっていれば、証券会社が自動で年内の損益通算をしてくれます。遅くとも翌年の年初頃には、還付されます。

 

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カブドットコム証券では、配当課税還付金が1月に還付されています。きちんと還付されていますね。

 


5.

カブドットコム証券がオススメの理由

 

  1. 信用建てできる銘柄が多い
  2. 金利が1.5%と安い
  3. 他社と比べてかなり前から信用売り注文が可能

信用売りができる銘柄が他社と比較しても、かなり数が多いです。私もまずはカブドットコム証券の売りを真っ先に確認します。

ネット証券大手のSBI証券、楽天証券ともに、一般信用(短期)で3.9%の金利になっています。カブドットコム証券は割安といえます。

また、SBI証券、楽天証券ともに、返済期限は14日の短期の信用建て(売り)となります。カブドットコム証券では、期限が10年ですので、かなり前から仕込むことが可能となります。長い間、信用売りで保有していれば、その分の間金利を払う必要があるので、難しいところです。

 


6.

制度信用取引はオススメしません

 

一般信用取引を解説してきましたが、売り注文から入るには、もう一種類あります。それが制度信用取引といいます。

制度信用取引は、逆日歩というコストが発生する場合があります。それは事前にどれくらいになるかよむことが難しいコストと考えてもらってよいです。

とんでもなく高額なコストになる場合もあるので、私は制度信用取引を利用せずに、一般信用取引のみ活用しています。

一般信用取引では、逆日歩は発生しないので、安心して取引ができます。信用クロス取引は一般信用を活用しましょうね。

 

逆日歩については、別記事で解説しますね。

 


7.

信用クロス取引のヒント

 

信用クロス取引にかかるコスト=株主優待となるわけです。

株主優待が3,000円相当として、信用クロスでかかるコストが800円程度なら、かなり割の良い取引といえますね。

株主優待が1,000円相当で、信用クロスでかかるコストが800円程度なら信用クロスはやらない方がいいかもしれません。

 

私は、株主優待の価値が最低でも2,000円相当できれば3,000円相当の株主優待を狙っています。労力もコストもかかるわけなので、なるべく利ザヤは高い方がいいですもんね。

 

しかし、それは多くの人が同じことを考えます。人気の株主優待はかなり早い段階で信用売り残がなくなってしまいますので、早めに信用売り残をチェックしましょう。

 

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「一般信用取引でこの銘柄を売建することはできません。」というワードが出た場合は在庫がない場合です。しかし、粘り強く毎日確認していくと復活することもあります。

 

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